ガレージの換気扇の位置
ガレージには換気扇が必要です。換気扇がないとエンジンをかけたときの排気ガスが充満してしまいます。とくにガレージと建物が一体となったガレージハウスの場合は、居住地に排気ガスが流れ込んでこないように換気扇の位置に気を付ける必要があります。
換気扇の位置は、シャッターや大きな窓とは反対側にします。シャッターや大きな窓の近くに換気扇を取り付けてしまうと、外気を吸い込み、ガレージ内の換気が十分に行われず、本来の意味を果たさなくなってしまいます。
そして、高い位置と低い位置の2か所に設置することもポイントです。
ガレージ内には湿気がたまりやすく、湿気は下の方にたまります。低い位置に設置した換気扇は湿気を排出し、高い位置に設置した換気扇は暖められて上昇した空気を排出します。
換気扇は後からつけることもできますが、配線がむき出しになって気になるので、注文住宅の設計の段階から換気扇のことを考えておくとよいでしょう。
スペースに余裕があるようなら、排気ダクト(空気を排出する配管)を設置するのもよいでしょう。排気ダクトは車を停めたときにマフラーがくる位置に設置をします。排気ガスを吸引して排出してくれて、ガレージ内に広がる排気ガスを最小限に抑えてくれます。
排気ダクトの力を十分に発揮させるためには、マフラーの位置とダクトの位置をあわせることが重要なので、位置を確かめて設置をしましょう。
中庭があるようなら、中庭に向けて大きな窓を設置し、窓を開放して換気をするという方法もあります。シャッターを開けたままにすると防犯面が気になりますが、中庭なら家族以外の人が入って来る心配がないため、開けておくことができます。
ガレージハウスは換気を行わないと住む人の健康状態に影響与える可能性があります。せっかく建てた注文住宅の住み心地が悪かった、排気ガスが気になるといったことがないように、注文住宅の設計の段階からガレージの換気について考えておきましょう。